Part-2

 

 

 

 

二日後、爆破のプロである海軍EOD隊員を伴い、チームは再びあの小屋へ向かった。

 

 

大規模な敵部隊との遭遇も予想されたので、強襲の準備も抜かりはない。

近くの草むらで手早くブリーフィングをすると、先日仕留めそこねた小屋の周囲に、隊員達は素早く展開をした。

 

 

監視をしていると、二人の兵士しかいないようだ。敵の本隊がいない今がチャンスだ。

 

今回歩哨を静かに排除する為、大尉はMk22ハッシュパピーを用意していたのだ。

敵へ忍び寄り、ハッシュパピーの引き金を引く。と、鈍い銃声の後にドスンと人が倒れた音。

大尉は撃ち倒したVCを確認すると、親指を下へ向けた後、その指を待機している隊員達へ立てた。

オールクリアーだ。

脅威となる敵を排除した後、小屋の中を探して残された文書を調べる隊員達。

L.D.N.Nのチーフ・グェンが書類を読むと、彼の顔色が変わった。

「大尉、当たりだ。ここ、ギフンの共産主義者の武器弾薬庫。近いうちに攻勢をかけるために、ここの地下へ武器を隠していたようだ」

「掘っ立て小屋の地下へ、こんなに武器をため込んで。下を掘り返せばまだ出てくると思いますが、後腐れなく全部吹っ飛ばしましょうぜ、大尉」

 

EOD隊員のシラバスが軽口を叩きながらも、持参した爆薬へデトコードを手際よく接続していく。

「同感だ。さっさと仕事を終わらせて帰るぞ」

しばらくしてシラバスは、デモリッションバックを全て仕掛け終わり、爆破準備が終わった事を伝えてきた。

「設置完了、デカい花火が上がりますぜ。で、大尉、セフティーヒューズは2時間にセットしますが」

「いや、10分にセットしてくれ」

「それじゃぁ……」

「すまない、敵の部隊が近くにいるかもしれないからな」

「ドンパチに巻き込まれるのは御免ですよ」

 隊員達が退路を確保するために展開し、シラバスがM60イグナイターを手に取った。

「Fire in the hole!」

 イグナイターを引き抜くと、シラバスと援護のハンが走ってきた。

 

小屋から離れて十分後、大音響がジャングルに響きわたる。

振り返ると、小屋があった所に火柱が立っていた。

 一行はジャングルの中を、PBRとの脱出ポイントまで急ぐ。

その時、チームの後方からストーナーマシンガンの銃声が響いた。

「ケツから敵! 畜生、奴ら追ってきた!」

 

後衛のウォーターが、追跡をしてきたVCへストーナーの弾を浴びせ出鼻を挫くも、ジャングルの中からからAKを連射する音が聞こえてきた。

隊員達は、追いすがる敵へ代わるがわる発砲をしながら、カエル飛びのように後退を続ける。

ジャングルの端が切れ、開けた空き地に出てきた。

ウルゲイル大尉は停止を命じると、空き地の端にあった溝へ隊員達を隠れさせた。

「このまま逃げると捕捉される、ここで強いアンブッシュをかけるぞ」

 

溝の前の草むらへクレイモア地雷を仕掛け、ジャングルへ向け銃を構える隊員達。

ジャングルの中からは、人が藪をかき分ける音と乱射されるAK銃の発砲音が聞こえるが、十人二十人の立てる音ではない。

数人の敵兵がジャングルから飛び出した瞬間、クレイモアの起爆スイッチが押され、そして地獄の釜が開いた。

M60から放たれる必殺の銃火は、敵の潜む藪へ切れ目なく撃ち込まれ、ストーナーマシンガンからは、嵐のように5・56mm弾が放たれる 。

 

ウルゲイル大尉が持ち込んだチャイナレイクグレネードランチャーから榴弾が連射され、ジャングルの中で火柱が次々と上がっていた。

 

「RPG!」

 隊員達の頭上を、ロケット弾がかすめて飛んでいく。

「LAWだ、LAWをぶちかませ!」

 

LAWランチャーを敵の火点へぶち込むと、火柱の向こうで人が吹き飛ぶのが見えた。

「こちらクリーチャー、ウルフネスト。航空支援を要請する」

無線手のチーフ・グェンを呼び、大尉は航空支援を要請した。

 

「持っている弾を全部ぶちこめ!」

 敵の勢いが弱くなったのを見計らい、ウルゲイル大尉が隊員達へ怒鳴った。

「支援を要請した。かえる飛びでズラかるぞ!」

 互いに援護をしながら、後退する隊員達。

かなりの損害を与えたはずなのに敵の追跡は執拗を極め、降り注ぐ弾は減る気配も無い。

 

河岸が見えPBRとの合流ポイント近くになった時、しんがりを守っていたウォーターが悲鳴を上げた。

「ウォーターがやられた!」

装備を掴んでウォーターを引き摺ろうとした時、先頭にいたニック少尉が駆け戻り、自慢の怪力でウォーターを担ぎ上げる。

 

 

ウォーターとニック少尉は、転がり込むようにPBRへ乗り込んだ。

「いいぞ、出してくれ!」

PBRが岸を離れると、頭上に轟音が響いた。

シーウルフのガンシップが、敵へミニガンやロケット砲を撃ち込んでいるのだ。

PBRの甲板で炎に包まれるジャングルを見ながら、DET - Nシーハウンドは基地への帰途へ就く。

 

シーハウンドのベトナムツアーは、まだ始まったばかりだ。

 

ニック少尉  M60ガナー

PO1 ドク     M60ガナー

PO2 ウォーター  ストーナーマン

LDNN グエン・チーフ 無線手  M16

LDNN ハン   ストーナーマン

ウルゲイル大尉 M16(XM148)/ チャイナレイクポンプ

シラバス( EOD ) M16

 

撮影協力

〇もけけ様

〇 Rollei ・ E ・ Upham 様

〇XM148提供  R.F.A 製作所様

 

今回の撮影会に当たりご協力いただいた皆様へ、この場をお借りして御礼申し上げます 。

文責 DOC

 

撮影会メイキング集

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